旅のごはん

九州ちょっとづつ、つまみ食い!(おまけ)

2013.12.17|

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メリークリスマス!!
って、もうとっくに過ぎちゃいました。

今年最後の『旅ごはん』、
「いったい、いつになったらアップするんや~」と、
当サイト総編集長のギリギリやすしも焦ることあせること・・・
年の瀬ギリギリになんとかアップできました。

『九州ちょっとづつ、つまみ食い!』

最終章は、鯨 です。

浜町は、長崎でいちばん賑やかな商店街、地元の人は親しみを込めて
“浜んまち” と呼びます。
その浜んまちの入り口にあるのが鯨専門店「くらさき」。
ながさき鯨カツ発祥の店としても有名です。
http://www.kujira-shop.jp/

重厚な看板に老舗の風格が漂い 店先には鯨カツを揚げる芳しい香りが漂う

重厚な看板に老舗の風格が漂い 店先には鯨カツを揚げる芳しい香りが漂う

商業捕鯨が禁じられている昨今、鯨の資源管理を目的とした
調査捕鯨で捕獲したわずかな頭数の鯨でしか鯨肉は得られません。
このため鯨肉は今や高級食材になってしまいました。
僕が子供の頃は鯨肉を売るくじら屋さんが近所にあり、
鯨のベーコン、竜田揚げ、水菜と一緒に食べるハリハリ鍋、
大和煮缶詰などなど、鯨は高価な牛肉がわりに食卓を彩り、
庶民の胃袋を満たしてくれたものです。

冷蔵庫には部位ごとに整理された鯨肉が美しく並ぶ

冷蔵庫には部位ごとに整理された鯨肉が美しく並ぶ

 

名物のながさき鯨カツ 揚げたあとから次々売れていきます

名物のながさき鯨カツ 揚げたあとから次々売れていきます

 

さっそくその場でお味見 アツアツサクサク!!

さっそくその場でお味見 アツアツサクサク!!

と、ここで調子にのって満腹になってしまうと、
本日のメインディッシュが・・・

もう1枚食べたいのを我慢、後ろ髪を引かれる思いで
向かったのは

割烹 とんぼ 

長崎随一の鯨料理専門店です。

 

「とんぼ」のご主人と女将さん

「とんぼ」のご主人と女将さん

仲良く写真におさまる「とんぼ」のご夫婦、
実は女将さんは、鯨専門店「くらさき」の四代目当主で、鯨のことはプロ中のプロ。
ご主人もその縁で「とんぼ」の板場を取り仕切るようになったそうです。

さて、前置きはこのくらいにして、この夜の旅ごはんのご馳走です。

前菜の三色盛り(左から時計回りに ベーコン、末広、さえずり) 末広は顎から胸にかけて さえずりはその名のとおり舌です

前菜の三色盛り(左から時計回りに ベーコン、末広、さえずり) 末広は顎から胸にかけて さえずりはその名のとおり舌です

 

こちらは末広をさっと湯通しした一品

こちらは末広をさっと湯通しした一品

写真では、ちょっと脂っこそうに見えますが、
臭みがなくて淡白、柔らかくて歯ざわりもいいので、
次から次にツルツルいただけます。
ビール、日本酒、焼酎、ワイン・・・
くせがないので、どんなお酒でも相手を選びません。

鯨を使った肉じゃが 色も味も淡白

鯨を使った肉じゃが 色も味も淡白

 

ご主人が考案した鯨しゅうまい

ご主人が考案した鯨しゅうまい

 

竜田揚げ ノスタルジーの味 学校給食が懐かしい

竜田揚げ ノスタルジーの味 学校給食が懐かしい

ここでちょっと箸やすめ
この写真↓ 鯨の図鑑じゃないですよ。

実は「とんぼ」の献立です。
つまり、お客さんは鯨料理をいただきながら、
鯨の薀蓄を学習できるんです。

鯨って種類がいっぱいあるんですよね

鯨って種類がいっぱいあるんですよね

 

左から楊枝くん 胡椒ちゃん 塩っち でクジラ三兄弟

左から楊枝くん 胡椒ちゃん 塩っち でクジラ三兄弟

 

潮吹きティッシュ 思わず持って帰りたくなりました

潮吹きティッシュ 思わず持って帰りたくなりました

お腹の具合が一服したところで、
おもむろにご主人の取材を始めます。

幼い頃に両親が離婚、男手ひとつで育ててくれた
お父さんも数年後に亡くなり、お兄さんと親戚の家に
預けられて中学、高校に通ったんだそうです。

控えめで根の優しい“職人気質”の方でした

控えめで根の優しい“職人気質”の方でした

「とんぼ」という、ちょっと変わった店名の由来は、
そんなご主人の生い立ちからきているんだそうです。
もうちょっと知りたい方はこちらへ↓
http://www.kujira-shop.jp/index_t.html

壁にはご主人の子供の頃の思い出をモチーフにした額が・・・

壁にはご主人の子供の頃の思い出をモチーフにした額が・・・

さて、ここからはいよいよご馳走のクライマックスへ

 

メインのハリハリ鍋 この透明感を見てください もはや鍋の域を超越してました

メインのハリハリ鍋 この透明感を見てください もはや鍋の域を超越してました

 

すっきりしていて何杯でもおかわりしたくなる雑炊

すっきりしていて何杯でもおかわりしたくなる雑炊

最後に出てきたデザートにまた感動!!

 

栗を丸ごとひとつ包んだあんぽ柿 絶品でした

栗を丸ごとひとつ包んだあんぽ柿 絶品でした

「旅ごはん~九州ちょっとづつ、つまみ食い!」
旅の最終日は、再び旧友H君の運転する車で、
深山幽谷の温泉郷に向かいました。

博多から車で約1時間半 大分・天瀬温泉にある温泉宿「天水」

博多から車で約1時間半 大分・天瀬温泉にある温泉宿「天水」

ここからさらに山道をくだると母屋があるらしい・・・

途中、足湯があったり・・・

途中、足湯があったり・・・

 

囲炉裏もあったり・・・

囲炉裏もあったり・・・

次はなにが・・・と思ってると、どうやら母屋らしき建物が

 

やっと到着 あ~心細かった・・・

やっと到着 あ~心細かった・・・

 

しかし、露天風呂への道は、まだまだ長い

 

山の斜面に沿ってのびる長い階段 雪の降る日はさぞかし寒いやろな~

山の斜面に沿ってのびる長い階段 雪の降る日はさぞかし寒いやろな~

 

そして極楽浄土へ!!

 

苦労が大きければ大きいほど、
そのあとにくる喜びはひとしお・・・
人生も露天風呂への道も同じ。

 

ここは冥土か極楽か はたまた秘境の桃源郷か しかも貸切やんけ!!

ここは冥土か極楽か はたまた秘境の桃源郷か しかも貸切やんけ!!

なんという贅沢
なんという快楽
これぞ至福のとき

もはや言葉は不要なり

 

晩秋の日差しが湯煙にとける

晩秋の日差しが湯煙にとける

 

岩間から恥ずかし気に気配をうかがう柚子坊

岩間から恥ずかし気に気配をうかがう柚子坊

 

周囲を見渡すと一条の滝が ここは“滝見の湯”というらしい

周囲を見渡すと一条の滝が ここは“滝見の湯”というらしい

温泉郷までの道中、5個3百円で買った熟柿です。
じゅくじゅくに熟して赤味をおびた琥珀色の果肉はねっとりと甘く、
香りは上質のワインのごとく芳醇。

旅の終わりに、これを指でほじくりながらいただきました。

なんだか不思議な絵です

なんだか不思議な絵です

 
旅ごはん
今年1年間、おつきあいいただきありがとうございました。
来年もまた、不定期に気ままに旅の思い出とご馳走、
そして、そこで出会った方々を、このコーナーでご紹介したいと思います。
 
では皆様、どうぞ素晴らしい新年をお迎えください。
 
旅ごはん~九州ちょっとづつ、つまみ食い  まいくでした

旅ごはん~九州ちょっとづつ、つまみ食い  まいくでした

 
 
まいく

 

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