あの魚うまかった。もう一回食べたい!
平成10年11月から、中央市場の中で商売させてもらってます。信用を築くのには、何年もかかるもんです。
それだけに、信用という看板を大事にしています。
お店に仕入れに来てくれはる人とのやりとりも大事にしています。
たとえば、寿司屋さんの鯛の仕入れ。
なじみのお客さんが養殖の鯛を注文されたとしても、市場に来られた時点で、天然もので美味しいのが安くあったら、「これ安くて美味しいからこっちにしときや!」と、天然ものをオススメすることもあります。
お店には、朝1時(真夜中)から居ます。
セリは5時10分からで、5時50分ぐらいには終わっています。
たくさんの種類の魚を取り扱っていますが、その日の魚の特徴をおさえるのはもちろん、 寿司屋さんや料理屋さんなどのお得意さんの好みや要望もしっかり頭に入ってます。
ですから、その日のオススメの魚もサッと決まります。
お得意先様には、養殖ものがよく売れるお店もあれば、天然ものがよく売れるお店もあります。
それぞれ、仕入れに来られるお客さんの望まれるものをうまく見つけて、そのお店さんの繁盛を応援するのが私ら目利きの仕事です。
朝早く市場に来て、セリ場を自分の目で見て、「あれ取って来て」というように、私と同じ魚大好きなお店さんも居てはります。うれしいことです。
その日の朝仕入れたものを、その日の朝に売り切ること。これを徹底しています。
このさかな、うまいどー
その日その日のイチオシを見つけて、それを喜んでくれそうな人におすすめするのが、魚屋の喜びでもあります。
おすすめした魚のことで、「あの魚うまかった。もっかい食べたい。」
魚好きの商売人は、こう言われたいんです。