徳島漁港訪問記 平成26年 2月12日、13日
2015.02.20｜産地情報
徳島県は、近海魚のうまいもんがいっぱい。
鯛やハモをはじめ、伊勢海老や、アワビ、アオリイカ、うちわえび、サザエ、はまち、ぶり、
いさき、かつお、たちうお、あじ、・・・
この中央卸売市場にも毎日のように、ピチピチのお魚が入荷されています。
「とくしま海部水産物品質確立協議会」さんとのご縁で、
徳島県南部の12か所の漁港を巡る旅は、「伊座利漁港」にある「イザリカフェ」から
スタートすることになりました。
大きな海老のてんぷらは、徳島近海でとれた「足あかえび」
やっぱ、天然の海老は、風味もうまみも格別。
うまい！
海老本来のうまさをたっぷり堪能できました。
しかもでかい。?
先ほどのてんぷらに、ごらんの刺身まで付いて、味噌汁と、ご飯で1200円の定食。
めちゃめちゃ美味しいのはもちろん、超お得。
この定食を食べるためにだけに、県外から車を飛ばしてやってくる人もたくさんいるらしい。
?このイザリカフェは、週末ともなると80組以上の人が訪れる人気のスポットです。
?徳島県南部の漁港は、いずれも小さな漁港です。
小さな船が並んでいます。?
実は伊勢海老が、良く取れる海なんです。
ここらあたりでは昔から、「あま」が、伊勢海老やアワビ、サザエなどを
獲ってます。
「あま」といえば、女性の「海女」を思い浮かべますが、
ここでは、男性の「海士（あま）たちばかりです。?
このあたりの浜では、昔から、海士がとったアワビや伊勢海老、さざえなどを
浜で焼いて食べるという豪勢な暮らしがあったようです。
伊勢海老は寒さは嫌がります。
この時期（2月）の出荷には、木を削ったクッションといっしょに、「ホッカイロ」を入れて、
生きたまま、伊勢海老が中央卸売市場に出荷されます。
大阪府中央卸売市場にもこんな箱詰めで生きたまま、届けられてています。?
徳島の漁港では、最上級クラスの天然アワビも収穫されます。
?クロアワビと白アワビ。
大型のアワビもとれて、日本でも有数のアワビの産地です。
中央市場の仲卸さんの中では、徳島のアワビは有名です。
でも、なぜか一般の人には、あまり知られていないのです。
?イトヨリなどの近海ものが、水揚げされていました。
大きな「あま鯛」が、いくつも混じっていました。
?あま鯛には、赤あま鯛の他に、「白あま鯛もあります。
写真の白あま鯛は、長さ50センチ近くもある大物です。?
?今回の徳島漁港訪問の二日目は、急きょ、
定置網漁の漁船に乗せてもらうことになりました。?
朝の6時半。漁港はまだ暗い。
漁師さんたちが、たき火をして暖をとっていました。
少しずつ、空が白んできました。
いよいよ、沖の定置網のところへ漁船で向かいます。?
操舵室の様子です。?
東の空に太陽が昇ってきました。?
定置網の場所に着きました。?
?２隻の船で網を引き揚げていきます。?
水しぶきをあげて、魚がはねています。?
鯛やブリ、あまだいなどの大物も混ざっています。
この日は、漁獲量は残念ながら低調でした。
2月の時期は、例年漁獲量も多くはないそうです。
それでもひと仕事を終えて港へ帰るときに、その日にとれた鯛やヒラメの刺身や
味噌汁を食べて、朝ご飯をいただきます。?
?港に着くと、船の水槽から、すぐに魚を引き揚げます。?
漁協のセリ場では、手際よく、魚を分類して、せりにかけていきます。?
この日は、大きなブリもいくつかとれていました。?
おいしそうなあま鯛です。?
うつぼも獲れます。?
?徳島県の南部の漁港では、「活け〆」を一つのテーマに
格別おいしいお魚を京阪神の新しい市場に出荷しようと取り組んでおられます。
計画では、ブランドタグ付きのお魚の出荷も今年中にはスタートするそうです。
徳島県南部の漁港は、小さなところが多く、
統一規格が進められないという点があるのですが、
格別美味しい魚を、格別美味しいまま届けようと、?
「とくしま海部水産物品質確立協議会」の人たちが奮闘されています。
徳島県の格別美味しい魚をもっともっと、多くの人に
食べてもらいたい、と、熱意を込めて語る
?「とくしま海部水産物品質確立協議会」の石川さんです。
徳島の「活け〆め」の魚には、これから目がはなせません。
