ピチピチ、トレトレのお魚を食べに・・・。「一番の食育法」
2014.12.18|今週の市場情報
獲れたての魚を食べる。
その体験をするために、12月13日(日曜)に京都府北部にある栗田漁港(くんだぎょこう)に行ってきました。
午前8時半頃、港に船が帰ってきます。
定置網にかかった魚が水揚げされるところです。
この日は、とらふぐも混ざっていました。(右下写真)
京都のこの漁港では、「浜売り」と言って、一般の人もお魚を買うことができます。
地元の人たちが、お目当ての魚を持参したバケツの中に放り込みます。
みんなニコニコしています。
(右端のおじさんのうれしそうなこと!)
「ぴちぴち、しとるやろ!」
定置網漁なので、
いろんな種類の魚が水揚げされてきます。
鯛やかわはぎ、アオリイカや、しろイカ、それにさわら、さごし、イシダイ・・・・・・
太刀魚のきれいなこと。
キラキラしてます。
地元の「小田さん」は、大きな太刀魚2匹をバケツの中にごにょごにょと巻き入れました。
さわらです。
長さは70センチはあったでしょうか。
あぶらがのってるそうです。
小あじがいっぱい、水揚げされてきました。
ザザザーッ!と流れ出してきます。
魚、魚、魚・・・。ぎょ、ぎょ!
ベルトコンベアに乗せられて、「さごし」が、ザザザーッと流れてきます。
自分で選んで、取り分けた魚を魚種ごとに「ハカリ」にかけて、
それで、お金を支払います。
ギリギリやすしが参加させていただいた、「魚が海からやってくる!~朝のピチピチ握り寿司 グルメな体験」の
ガイド訳の梅田肇さんが、この日のネタを仕入れてくれました。
ギリギリやすしも、自宅用にさごしと鯛、それにアオリイカを買いました。
お魚さんが、ぴんぴんとして、それに光ってます。
持参した発泡スチロールの入れ物が小さくて、さごしのしっぽが飛び出しているのを見て、
漁港のおじさんが、大きな発砲スチロールの入れ物を取り出して、氷をいれて、
さらにガムテープまでしてくださいました。
「せっかくの魚やから、やっぱ、美味しく食べてもらいたいから・・・」
仕入れた魚を持って、漁港からすぐ近くにお店「喫茶おっぱま」へと皆さんと移動しました。
「おっぱま」って、「越浜」って書きます。
越前の越に浜です。
ガイド役の梅田さんが、この日の段取りを説明してくださいました。
当日参加したのは、約20名。
みなさん、このイベントで初めてお目にかかる人たちばかり。
わくわく、わくわく・・・・。
建物の外は、いつの間にか雪が降り始めていました。(写真左下)
魚を捌(さば)くのは、はじめてという参加者も、おっぱまのおかみさんに
丁寧な指導を受けて、チャレンジ、チャレンジ。
イカの墨とりや、鯵(あじ)の皮の取り方など、
魚をよく知る人の「コツ」を実演を交えて教えてもらい、みながすぐに実践できました。?
ギリギリやすしは、氷水に入れられた「しらうお」のボールで、
魚のより分けを行いました。
あー冷たい!!
指先がキリキリ痛かったです。
この時はキリキリやすしとなりました。
ガイド役の梅田さんも、手際よく魚を捌いてくれました。
サワラの骨切りは、ハサミで。
サワラの解体は、地元のベテランの方がやってくださいました。
美味しい味噌漬けの作り方まで伝授していただきました。
お店の厨房では、別グループが捌き終わったお魚をお刺身にしていきます。
知らぬ同士でしたが、会話も弾み、作業もどんどん進みます。
そして、また別グループが、にぎり寿司のご飯のスタンバイを進めていました。
ご飯の上に、捌いてお刺身にしたお魚をのせて、
ハイ、ぴちぴちにぎり寿司のできあがり。
ごちそうがたくさん並びました。
こんなにたくさん食べれるやろか、と思うぐらいのごちそうが並びました。
さわらの骨は、ホットプレートでオリーブオイルを使って焼かれました。
これは「ええとこのボンボンです。
骨(ぼーんbone)と、ぼん(大阪弁で男の子という意味)をかけた、ガイド役梅田さんのおやじギャグです。
しゃれも、味も、うまかったーなー!
さわらのたたきです。
ギリギリやすしが、より分けた白魚はゆでられて、
こんなごちそうに。(手間いらず)
カワハギのきも。
ねっとり、濃厚なうまみがたまりません。
あー、美味しい日本酒がほしい。そんな一品でした。
(そうそう、丹後は美味しい地酒もたくさんある地域です。)
みんなで記念写真をパチリ。
美男美女の集まりでしたが、お顔掲載の了解を得ていませんので、
見えなくしています。(あしからず)?
ガイド役の梅田さんが、丹後の魅力をお話してくださいました。?
?大阪から、京都北部の丹後半島まで、車で2時間弱。
思ったより近かったです。
この日は、寒波襲来ということで、山は雪景色を広げつつありました。
帰りには、ちょこっと天橋立によりました。?
夏には泳ぎに行く、「琴引浜」に寄って、近くの温泉にも浸ってこようと車を走らせましたが、
ごらんの通り、雪が積もっていたので引き返しました。
タイヤチェーンを用意していたのですが、
無理をせず、また今度の楽しみとしました。?
それにしても美味しくて、楽しいイベントでした。
また今度も参加したい。
友人も誘っていきたい。
そんなすてきな魚体験でした。?
中央市場の仲卸の大将は、みなさんおっしゃいます。
「魚の食育は、難しいことはあらへん。
子供たちに美味しい魚を食べさせてあげること。
これが一番や。」
それには、中央市場の新鮮なお魚を食べてもらうのがええです。
そして、時には、こんな風に漁港を訪れてみるのも、良い刺激になりますね。
中央卸売市場のある大阪茨木市は、「港町」だ!と
前々回のメルマガから叫び始めているギリギリやすしにとって
ほんまもんの港町を「体験」する貴重な一日となりました。
また、いきたーい。